無酸素運動編その1では速歩を紹介しましたが, いかんせん時間がかかるのがネックかなと思った方も多いかもしれません.

今回はちょっときつい代わりに時間はそれほどかからないものを紹介します.

それは『スロトレ』です.

メディアでもかなり取り上げられているのでご存知の方もいるかもしれませんが, 改めて簡単に説明します.

これは私の先生である石井直方教授が考案したトレーニング方法なのですが, 簡単にできて, なおかつピンポイントで筋肉を刺激できるというとてもすばらしい方法です.

スロトレとはその名前の通り, トレーニングの動作をゆっくり行うトレーニングのことです.

ゆっくり動かすことで体の中では何が起きるのでしょうか.

それを説明するために少しだけ難しい話をしますが, 頑張ってついてきてもらえるとありがたいです.

筋トレをしたことがある方は分かると思いますが, トレーニングを限界まで行うと, 筋肉が熱くなったり痛みのような感覚を覚えたりします.

これは, 筋肉が働くためにグリコーゲンという物質を代謝し, その結果生じた乳酸と水素イオンという代謝産物よる影響です.

なかなか厄介な物質かと思われるこれらの代謝産物ですが, これが筋肉が発達するためのトリガーとなっているのです.

代謝産物が筋肉によって作られると, それが血液を通って全身を巡ります.

当然脳へも到着しますが, これの刺激によって体は筋肉を大きくするための様々なホルモンを分泌させます.

そうするとそれがまた刺激となって, 筋肉が成長していくのです.

普通のトレーニングと異なるのは, それほど重い重量を扱わなくても刺激がちゃんと伝わるということです.

私がやっているような重いバーベルやダンベルを扱うトレーニングでも確かに乳酸などは発生し, 刺激になります.

運動の強度が高いから当然のことです.

では, なぜ負荷の軽いトレーニングであるスロトレは効くのでしょうか.

先ほども書きましたが, スロトレではすべての動作をゆっくり行います.

スクワットだったら下ろすのに4, 上げるのにも4秒かける感じです.

こうすると筋肉の中では血流が一時的に止まり, 様々な物質が渋滞したようになります.

当然代謝産物もとどまり, 一時的に筋肉中で代謝産物の濃度が高い状態が発生します.

これこそがスロトレの一番のキモです.

重い負荷を使ってませんが, 代謝産物の濃度が高い状態を作り出せるので, 体は強い刺激を受けたと錯覚し, 筋肉の成長を促そうとするのです.

これがスロトレの仕組みです.

血流を制限するという意味では『加圧トレーニング』も同じ効果を持ちますが, なにしろ加圧トレーニングは専門家の元でやらないと非常に危険をともなうトレーニングです.

その点スロトレは安全かつ自分一人でもできます.

次回の記事でスロトレの種目や簡単なやり方について説明しますが, 覚えていおいてもらいたいのは, 動作をゆっくりやって体を騙すということです.

これさえ覚えておいてもらえば, スロトレは誰にでもできます


 コメント一覧 (2)

    • 1. Yuriko.Y
    • 2012年01月13日 01:38
    • 4 スロトレにより、細くてしなやかな筋肉を作る事が出来るでしょうか?

      一つの筋肉に対して、週に2回として何分くらいゆっくりと負荷をかけ続ければイイのでしょうか?

      今 ちょっとしたアクシデントで痩せてしまい(筋肉も・・・)
      体の作り直しを始めたところです。

      アドバイスなど頂けたら、幸いです。
    • 2. mahuyuchan
    • 2012年01月13日 13:23
    • >Yuriko.Yさん

      女性はもともと男性よりも筋肉がつきにくいので、マッチョになるなどの心配はしなくても大丈夫です
      男性でも、そう簡単にマッチョになれる訳ではないです
      スロトレについては次回の記事で詳しく書きます

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