今日はFST法を紹介します。
FSTは "Fascia Stretch Training" の略で、日本語では「筋膜ストレッチトレーニング法」とでも言うと思います。
現ミスターオリンピアのフィルヒースが採用しているということで、雑誌などにここ数年よく取り上げられるようになりました。

通常思い浮かべる静的ストレッチでは、腱を引き延ばすと同時に、運動前に筋を温めたりするのが目的だと思いますが、FST法はそれとはずいぶん異なります。
筋膜には、筋線維を包んでいる筋内膜、筋内膜で包まれた筋束をまとめてさらに包む筋周膜、さらにそれらをひとまとめにする筋外膜があります。
おそらくFST法で狙っているのは、筋外膜のストレッチだと思います。
筋膜自体は外からの力で引き延ばすことはできないため、短インターバルでややハイレップなトレーニングをおこなうことで筋の内圧を高め、その力で筋の内側から筋外膜を引き延ばすやり方でストレッチすることを狙います。

培養細胞を使った実験ですが、ゴム板の上に細胞を生やし、ゴムを引っ張って細胞が伸張するような刺激を与えたところ、それだけで細胞の成長が促されたという報告もあります。
以前に書いたかもしれませんが、筋肥大には力学的な刺激と化学的な刺激の2種類が大切という話を考えれば、筋膜のストレッチをおこなうことで筋肥大を狙うやり方に効果があることも納得です。
高重量を扱わずにパンプさせる練習法と言うと、代謝産物を貯めてそれを刺激とする化学的ストレスの意味合いが強いように感じますが、じつは力学的なストレスも与えることになっている点が非常に面白いと思いました。 

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